「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」が、5月18日の大阪・オリックス劇場での公演で最終日を迎える。
本イベントは「爆上戦隊ブンブンジャー」テレビシリーズのメインライター・冨岡淳広が脚本を執筆したヒーローショー「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブ」と、歌とトークを贈る「みんなに届けタイヤ!バクアゲトークショー&キャラソンライブーン!」の2部構成。千秋楽は「みんなに届けタイヤ!バクアゲトークショー&キャラソンライブーン!」が豪華版となる「スペシャル公演」が3公演行われ、いずれもオンラインライブ配信サービスのau Live StreamingおよびTELASA(テラサ)にてLIVE配信される。なおau Live StreamingではPontaパス会員向けの特別価格も用意されており、1公演は500円引き、3公演セットは1500円引きで購入可能だ。
過去最大規模となる全国9会場での今回のツアー中盤、映画ナタリーでは名古屋公演初日を終えたばかりの井内悠陽、葉山侑樹、鈴木美羽、齋藤璃佑、相馬理、宮澤佑、ハシヤスメ・アツコの7人に取材を実施。テレビシリーズの1年を振り返ってもらったうえで、「ファイナルライブツアー」の見どころを聞いた。なお文中ではショーの内容にも一部触れているので、新鮮な気持ちで鑑賞したい人はご注意を。また記事末には名古屋公演の様子も含めたフォトギャラリーを用意した。
取材・文 / 松本真一撮影 / 笹井タカマサ
au Live StreamingおよびTELASAでは、最終日SP公演の模様を3公演とも独占配信!
「爆上戦隊ブンブンジャー ファイナルライブツアー2025」スペシャル公演
配信情報
日時:2025年5月18日(日)
<10:00の回「おわカレーにはまだまだ早いぜ!ブンドリオ参戦!スペシャル」>開場9:30
<13:30の回「ガッチャン、ファイナルイグニッション!どうもお疲れサンシター!スペシャル」>開場13:00
<17:00の回「卒業LAP!バクアゲFOREVER」>開場16:30
アーカイブ配信期間
各公演ライブ配信終了後、準備が整い次第開始~5月25日(日)23:59
玄蕃の離脱後、理の変化に驚いた(宮澤)
──全国ツアーの真っ最中ですが、皆さんはその土地を楽しむ時間ってあるんですか?
相馬理(振騎玄蕃 / ブンオレンジ役) 夜にごはんに行くぐらいですね。
鈴木美羽(志布戸未来 / ブンピンク役) 名古屋では味仙(名古屋に本店がある中国・台湾料理店)に行きました。
宮澤佑(焔先斗 / ブンバイオレット役) でもちょっと食べすぎて、胃がすごいことに……。
相馬 ざわくん(宮澤)ってさ、自分のキャパシティをまだ理解してないよね。
葉山侑樹(鳴田射士郎 / ブンブルー役) それを言ってる理くんもわかってないですからね。
宮澤 歳上組(相馬・宮澤)が自分を理解できてない(笑)。
井内悠陽(範道大也 / ブンレッド役) 長く生きてるんじゃないの?(笑)
宮澤 わんぱくでありたいから……。
──(笑)。まずは「爆上戦隊ブンブンジャー」テレビシリーズについて振り返ってもらいたいんですけど、1年の撮影を経て、「あの人はここが成長した」という部分を教えてください。
葉山 成長したのはやっぱり悠陽かな。オーディションのときと顔が全然違う。
齋藤璃佑(阿久瀬錠 / ブンブラック役) 確かに。打ち上げのときにオーディションの映像を観たんですけど、「誰?」みたいな(笑)。
鈴木 あとは悠陽くん、璃佑くんがハタチになった歳で、この中では末っ子なんですけど、歳上組との接し方について侑樹くんが中間管理職みたいな感じで教えてあげてましたね。
──なるほど、年齢的にも中間だから。
井内 理くんとか佑くんにごはんに連れて行ってもらって、解散したあとに侑樹くんから「払ってくれた2人に、LINEでお礼伝えておきなよ」みたいな。
鈴木 特に璃佑くんは「勉強になるわー!」って言ってました。
葉山 最初はなかなか変わらなかったですけどね(笑)。
──演技面で言うとどうでしょうか? 例えば井内さんはもちろん最初から熱心だったけど、途中から追加戦士として入ってきた宮澤さんに影響を受けてまた姿勢が変わったという話は聞いたことがあります。
井内 そうですね。レッドと追加戦士は1対1で正面からぶつかることも多いと聞いていたし、先斗のキャラ的にも大也が影響を与えないといけないのに、このままじゃそれができないと感じたので。佑くんが入ってきたときに1回気合いを入れ直すということをしましたね。
葉山 僕はあんまり人のこと見る余裕がなかったかもしれないです。
齋藤 一緒だ。
鈴木 ハシヤスメさんから見て、私たちってどうでした?
ハシヤスメ・アツコ(細武調役) いやいや、私から見ると皆さん、すごくいい意味でそこまで変わってないですよ。役とともに成長しながら、1年間ずっと安定していました。
宮澤 今ハシヤスメさんが言ってくれたように、みんな最初から役作りはちゃんとしていたと思うんだけど、そのうえで俺は理に驚いた部分はあるかな。玄蕃が一度ブンブンジャーを離れて戻ってくるところで、役との向き合い方が理の中で変わったのかな、みたいなことは感じてました。
相馬 そうですね、ちょうど(ブンブンジャー離脱の)ちょっと前くらいから、玄蕃の過去について知れたので。
鈴木 玄蕃って最初は謎キャラすぎて、考えようにも情報がなかったからね。
相馬 いろいろキャラクターについて知ったら、「もっとこういうことできる、ああいうことできる」っていう自分の中での選択肢の引き出しが増えたので、考えることがおのずと増えていったっていうのはあるかもしれないですね。
宮澤 玄蕃が抜けて全部さらけ出したあとから、玄蕃として、理としての厚みみたいなのがグッと増したなと感じましたね。
相馬 ……(笑顔)。
井内 うれしそう(笑)。
変身はできなかったけど、いいポジションまでは行けた(ハシヤスメ)
──皆さんの印象に残っている回を教えてください。
葉山 ブンブンがやられてしまって動かなくなったときの回(バクアゲ44)ですかね。「ブンブンジャー」っていう明るい作品の中で、全然違うテイストの話が来たので。しかもそのとき僕は撮影に合流してなかったので、完成したものを観て、音がなくなる演出で「えっ、これ、本当に『ブンブンジャー』だよね?」って鳥肌が立ちました。日曜日の朝にはなかなか重すぎました。
宮澤 俺は最後かな。48話(バクアゲFINAL)。
相馬 最終回? あそこ好きなんだよな。1人ずつセリフ言っていくとこ。ラストシーンではないけどすっごい最後感があって。
鈴木 わかる。撮ってても悲しいっていうか、グッときちゃって。
宮澤 日差しの感じとかもよかったし。あと48話はシャーシロがかっこよかったよね。
相馬 敵の2番手(グランツ・リスク)とのバトルね。
宮澤 俺ら、最後にグランツ狙ってたもんな。
相馬 うん。
鈴木 あー、レッドの相手が(ボスであるワルイド・)スピンドーだろうから、グランツを倒したかったんだ。
宮澤 48話は全部好きなんですよね。先斗と調さんが地球に残るって覚悟を決めてるとこに、ビュンディーが戻って来るとこも。
ハシヤスメ 私は個人的にバクアゲ39の、調さんがブンブンスーツを着ないでブンブンカーに乗り込んだところが印象的ですね。調さんにとっても大きな決断で、ブンブンジャーの中でも認められ始めたんじゃないかっていういいシーンだったと思います。
──調さんといえば最終回前の公式サイトにブンブンチェンジャーを掲げているカットが掲載されていて、「ついに変身か?」と思ってました。
ハシヤスメ ありましたね。
──変身してみたいという気持ちはあったんですか?
ハシヤスメ 番組に出ることが決まった時点で、「変身するのでは」っていうのはずっと言われてましたし、自分自身も「そろそろ来るんじゃないか」とそわそわしてたこともあります(笑)。
鈴木 七夕の回(バクアゲ19)で、みんなが書く短冊の色がそれぞれの色で、調さんがシルバーだったんですよ。だから「ブンシルバー、あるんじゃない?」みたいに言われてました。言われてたっていうか、私たちが言ってた(笑)。
──結果として変身はなかったですけど、バクアゲ46で「私もブンブンジャーの一員です!」というセリフがありました。
ハシヤスメ ISAの調査官から作戦本部長と、いいポジションまでは行けたのでよかったです(笑)。
──視聴者の記憶に残る回としては、過去のスーパー戦隊シリーズからのゲストも多かったですよね。
相馬 山田裕貴さんは悠陽の事務所の先輩なんだよね。
井内 でも事務所の先輩とか関係なしに憧れている役者さんだったので、緊張しすぎて記憶もあまりないです。おそらく偉い大人の皆さんがクランクインのときよりも現場に来ていたこともあってガチガチになってしまいましたね。そこで山田裕貴さんと、パイロット(バクアゲ1・2)からお世話になってる中澤(祥次郎)監督の2人から「悠陽、硬いよ」って肩をもまれて、余計硬くなりました(笑)。でも本当にいい経験をさせてもらいました。
宮澤 俺と悠陽は志尊(淳)さんとアフレコやらせてもらったね。
──志尊さんの顔出し出演は1人のシーンだけでしたけど、アフレコは一緒だったんですね。
井内 そうなんです、一緒に戦ったので。あれも緊張したなー。
宮澤 ゲストの皆さん、総じて優しかったです。
一同 (深くうなずく)
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カラッとしなきゃいけないという使命感まであった(鈴木)